
こんにちは。
那覇市の不動産売却専門店、ビクトリー企画株式会社の吉富です。
不動産の売却は、多くの方にとって一生に何度も経験することではありません。
そのため、売却活動を始めてから、
- どこまで価格を下げてよいか分からない
- 今売るべきか、もう少し待つべきか迷う
- 内覧で何を準備すればよいか分からない
と悩む方も少なくありません。
前回の「不動産売却の基礎知識3|後悔しない5つのポイント①」では、次の2つを解説しました。
- 事前に周辺相場を調べておく
- 査定額の高さだけで不動産会社を決めない
今回は後編として、残りの3つを詳しく解説します。
- 売却後の手取り額と最低希望額を決めておく
- 売り出す時期と売却期限を考える
- 内覧時の第一印象を整える
ぜひ、後悔のない売却を進めるための参考にしてください。
3.売却後の手取り額と最低希望額を決めておく
希望した価格より高く売れれば、売主様にとってうれしい結果です。
しかし、売り出した価格で必ず成約するとは限りません。販売中に買主様から価格交渉が入ったり、反響の状況を見て売出価格を見直したりすることもあります。
そのときに慌てて判断しないために、売却を始める前から次の3つを分けて考えておきましょう。
| 整理する金額 | 意味 |
|---|---|
| 売出価格 | 広告に掲載して販売を 始める価格 |
| 最低希望売却価格 | 売却の目的を達成する ために、売主様が希望 する下限額 |
| 売却後の手取り額 | 売却代金から住宅ローン や諸費用などを差し引いた 後に残る見込み額 |
「売却価格」ではなく「手取り額」から考えましょう
売却価格がそのまま手元に残るわけではありません。
概算の手取り額は、次のように考えます。
売却代金-住宅ローン残高-仲介手数料等の諸費用-税金(発生する場合)=売却後の概算手取り額
物件や契約条件によっては、測量費、建物解体費、残置物処分費、登記費用、印紙税などが必要になることもあります。
また、譲渡所得税は、売却価格そのものではなく、取得費や譲渡費用、適用できる特例などによって変わります。
そのため、最低希望額を決めるときは、
- 住宅ローンを完済できるか
- 住み替え先や施設入居などに必要な資金を確保できるか
- 売却に必要な諸費用を見込んでいるか
- 売却後に手元へいくら残したいか
を整理することが大切です。
値下げの時期と条件も決めておきましょう
最低希望額を決めても、そこまで一度に価格を下げる必要はありません。
売却前に、不動産会社と次のような販売方針を相談しておくと判断しやすくなります。
| 確認項目 | 具体例 |
| 最初の売出価格 | 査定価格と売主様の希望 を踏まえて決定する |
| 最初の確認時期 | 一定期間ごとに問い合わ せ数や内覧数を確認する |
| 見直しの条件 | 問い合わせが少ない、内覧後 に価格の意見が多いなど |
| 最低希望売却価格 | 売却期限や必要な手取り 額から決める |
大切なのは、反響を確認せずに値下げすることでも、最初の価格に固執することでもありません。
問い合わせ数、内覧数、買主様の反応、競合物件の動きなどを確認し、根拠を持って判断することです。
なお、「最低希望売却価格」は、その金額で必ず売れることを保証するものではありません。市場の相場とかけ離れていないか、不動産会社の査定と販売計画も踏まえて決めましょう。
4.売り出す時期と売却期限を考える
「もう少し待てば高く売れるのではないか」
「築年数が古くなる前に売った方がよいのではないか」
売却時期について、このように迷う方は少なくありません。
築年数だけで売却時期を決めないことが大切です
マンションや戸建住宅では、築年数が価格に影響するのが一般的です。
ただし、「築11年から大きく下がる」「築20年で新築時の半額になる」といった一律の目安を見かけることがありますが、すべての物件が決まった築年数や割合で値下がりするわけではありません。
実際の価格は、築年数だけでなく、次のような条件によって変わります。
- 所在地と周辺の需要
- 土地価格や市場全体の動き
- 階数、方角、眺望、間取り
- 駐車場の有無や承継条件
- 建物と室内の維持管理状態
- マンションの長期修繕計画や修繕積立金
- 近隣で販売中の競合物件
国土交通省も、マンションについて、適切な修繕や性能向上が快適な居住環境の維持・向上や資産価値の保全につながるとしています。
したがって、築年数だけで「今すぐ売らなければ損をする」と判断するのではなく、近隣の成約事例と現在の売出物件、建物の管理状況を合わせて確認することが重要です。
参考:国土交通省「今後のマンション政策のあり方に関する検討会とりまとめ」
売却時期を決める5つの確認事項
売り出す時期を考えるときは、次の5つを確認しましょう。
- 売却の目的
住み替え、相続、空き家整理、住宅ローン返済など、何のために売るのかを整理します。 - 売却を終えたい期限
転居、進学、転勤、施設入居、相続手続きなど、いつまでに売却したいのかを決めます。 - 周辺の需要と競合物件
同じ地域やマンション内で、似た物件がいくつ売り出されているかを確認します。 - 物件の状態
建物や設備の状態、修繕予定、マンションの大規模修繕計画などを確認します。 - 税金や住宅ローン
売却による税金、住宅ローン残高、利用できる可能性がある特例を確認します。
不動産の価格情報は、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」でも確認できます。ただし、同じ地域でも物件ごとの条件は異なるため、公開情報は相場を知るための目安として活用しましょう。
所有期間によって税率区分が変わる場合があります
個人が土地や建物を売却したときの譲渡所得は、売却した年の1月1日現在で所有期間が5年を超えるかどうかにより、長期譲渡所得と短期譲渡所得に区分され、適用される税率が異なります。
ただし、税金だけを理由に売却時期を決めるのが適切とは限りません。住み替え期限、市場の動き、維持費、建物状態なども含めて総合的に判断し、具体的な税額は税理士や税務署へ確認しましょう。
5.内覧時の第一印象を整える
購入を検討する方は、図面や写真だけでは分からない部分を確認するために内覧へ来られます。
そのとき、玄関を開けて最初に感じる明るさ、清潔感、におい、室内の広がりなどが、物件の印象に影響します。
特に居住中の物件では、生活感があること自体は自然です。大切なのは、モデルルームのように見せることではなく、購入を検討する方が「ここで暮らす自分」を想像しやすい状態に整えることです。
内覧前に確認したいチェックリスト
玄関
- 靴や傘を必要最小限にする
- 玄関の床とドア周りを掃除する
- 郵便物や段ボールを片付ける
水回り
- キッチン、洗面台、浴室、トイレの水垢や汚れを落とす
- 排水口や生ごみなど、においの原因を取り除く
- タオルや洗剤類を整理する
居室
- 床に置いている物を減らし、通路を確保する
- カーテンを開け、照明をつけて明るくする
- 家具の上や窓ガラスの目立つ汚れを拭く
バルコニー・庭・駐車場
- 不用品や枯れた植木を整理する
- 洗濯物は可能な範囲で片付ける
- 車の出入りや駐車区画を確認できるようにする
におい・換気
- 内覧前に換気する
- ペット、たばこ、料理、生ごみなどのにおいに注意する
- 強すぎる芳香剤は避ける
急な内覧にも対応できる状態をつくりましょう
購入を検討する方の都合によっては、直前に内覧の希望が入ることがあります。
毎回大掛かりな掃除をするのではなく、
- 玄関
- 水回り
- リビング
- バルコニー
の4か所を優先し、普段から短時間で整えられる状態にしておくと安心です。
貴重品、重要書類、家族写真などの個人情報が分かる物は、見えない場所へ保管しておきましょう。
売却前のリフォームは、先に相談しましょう
見栄えを良くするために、売却前のリフォームを検討する方もいらっしゃいます。
しかし、かけた費用をそのまま売却価格へ上乗せできるとは限りません。また、買主様がご自身の好みに合わせて改装したい場合もあります。
まずは、清掃、整理整頓、小さな補修で印象を整え、まとまった費用が必要なリフォームは、不動産会社へ相談してから判断することをおすすめします。
後悔しないための5つのポイントを復習しましょう
前編と後編でご紹介した5つのポイントをまとめます。
| ポイント | 売主様が確認すること |
| 1.周辺相場を調べる | 売出価格だけでなく、近隣の 成約価格も確認する |
| 2.査定額だけで判断 しない | 査定の根拠、販売方法、 想定期間を確認する |
| 3.最低希望額を決める | 諸費用を差し引いた 手取り額から考える |
| 4.売却時期を考える | 売却期限、市場、物件状態、 税金を総合的に確認する |
| 5.第一印象を整える | 玄関、水回り、明るさ、 においを優先して準備する |
不動産売却で大切なのは、できるだけ高く売ることだけではありません。
「いつまでに売却したいのか」
「売却後にいくら必要なのか」
「売った後にどのような暮らしをしたいのか」
を整理し、ご自身とご家族に合った販売計画を立てることが、後悔を減らすことにつながります。
よくある質問
Q.最低希望売却価格は、どのように決めればよいですか?
住宅ローン残高、売却諸費用、住み替えや施設入居などに必要な資金、売却後に残したい金額を整理して決めます。そのうえで、周辺相場から見て現実的な金額か、不動産会社へ確認しましょう。
Q.売れなければ、すぐに値下げした方がよいですか?
すぐに値下げするのではなく、広告の閲覧数、問い合わせ数、内覧数、買主様からの意見、競合物件の動きを確認しましょう。価格以外に、写真、広告内容、内覧対応などを改善できる場合もあります。
Q.不動産が売れやすい時期はありますか?
一般に住み替え需要が動く時期はありますが、物件の種類や地域によって異なります。那覇市では転勤、進学、観光・投資需要なども物件によって影響が異なるため、季節だけでなく、売却期限と周辺の競合状況を優先して考えることが大切です。
Q.築年数が古いマンションは、早く売るべきですか?
築年数は価格要因の一つですが、それだけで判断することはできません。立地、眺望、駐車場、管理状態、長期修繕計画、修繕積立金、室内状態なども確認したうえで判断しましょう。
Q.売却前にリフォームした方が高く売れますか?
必ずしも、リフォーム費用以上に売却価格が上がるとは限りません。買主様が好みの内装へ変更したい場合もあります。まず査定を受け、清掃や小さな補修で十分か、リフォームが有効かを不動産会社と検討しましょう。
Q.居住中でも内覧してもらえますか?
居住中でも内覧は可能です。生活感を完全になくす必要はありませんが、玄関、水回り、室内の明るさ、においを整え、貴重品や個人情報が分かる物を保管しておくと安心です。
まとめ|価格・時期・第一印象を売却前に整理しましょう
今回は、不動産売却で後悔しないための5つのポイントのうち、残りの3つを解説しました。
- 売却価格ではなく、諸費用を差し引いた手取り額を確認する
- 売却の目的と期限から最低希望額を決める
- 値下げは反響や競合物件を確認してから判断する
- 売却時期は築年数だけで決めない
- 市場、物件状態、税金、住宅ローンを含めて考える
- 内覧では玄関、水回り、明るさ、においを優先する
- 売却前のリフォームは、不動産会社へ相談してから判断する
ビクトリー企画株式会社では、査定価格だけをお伝えするのではなく、売却の目的や期限、住宅ローン残高、売却後の暮らしまで伺い、無理のない販売計画をご提案します。
那覇市とその周辺地域で土地、戸建住宅、マンション、相続不動産、空き家、収益物件の売却をお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
不動産は、「売る前の準備」と「売った後の安心」が大切です。
沖縄の不動産売買専門店
ビクトリー企画株式会社
代表取締役 吉富 達宣
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※本記事は2026年8月現在の公表情報をもとに、一般の方向けに分かりやすく整理したものです。個別の査定価格、売却期間、税金、諸費用などは、物件の条件やご事情によって異なります。税務上の判断は、税務署または税理士へご確認ください。
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