◆ガスには都市ガスとプロパンガスがある
物価の高騰が続く中、毎月の出費に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
毎日使う電気やガスは安い方がよいのは間違いありませんが、2023年の沖縄県那覇市の1世帯あたりの平均都市ガス料金は、月間8,897円、沖縄県の都市ガス普及率 資源エネルギー庁の都市ガス普及率の調査(平成25年)によると、全国平均が47.1%なのに対して、沖縄県の都市ガス普及率は9.3%と全国で最も都市ガスの普及率が低い地域となり、ほとんどの世帯でプロパンガス(LPガス)が使われているようです。
実際には那覇市内ですら、都市ガスが使えないエリアはけっこうあります。 観光客でにぎわう有名な栄町周辺なども、意外とプロパンが多いです!
全国の都市部の普及率はとても高い反面、地方ではかなり低く、都市ガスが供給されていない地域は、プロパンガスを使用することが多くなっています。
プロパンの場合ガス代は、最高値と最低値の幅がとても広いのが特徴です。 理由は、 ガス配管や保安費用がプロパンガス会社が負担しているので、その分ガス料金が変わってくるためです。
◆なんで都市ガスは普及しないの?
都市ガスが普及しない原因は、導入費用の高さにあると言われています。プロパンガスなら住宅の脇にガスボンベを設置するだけで供給できますが、都市ガスは地中に張り巡らされた大規模なガス導管から本管を引き込まなければなりません。この地中の配管工事にとても費用がかかります。新しく配管を工事することもできますが、1㎡あたり1万円ほどかかるとも言われています。
◆都市ガスとプロパンガスを比較すると・・
熱量が違うため単純比較はできないのですが、同じ量のガスを使用すると都市ガスとプロパンガスでは2倍以上の価格差が出ます。しかも、都市ガスの場合、燃焼時に排出される二酸化炭素量がプロパンガスより少ないうえに、輸送による二酸化炭素の排出もないという環境面の負荷が少ないという特徴もあります。
では、プロパンガスにはメリットはないのかというとそんなこともありません。プロパンガスは災害時に強いと言われています。なぜなら、各家庭にボンベが設置されており、災害でガスが止まったとしても、業者が各家庭のボンベや設備を点検することで短期間に復旧できるからです。また、プロパンガスは火力が強いことから、自宅で料理をよく行う人に向いているとも言われます。火力が強いということは、早くお湯が沸くので、シャワーの利用の時間に短縮にもなりますね。
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