◆日本の国土の3分の1以上が火山灰
日本列島は火山帯が縦横に走っていることは皆様もご承知の通りかと思います。昔、火山活動が活発な頃、各地で火山灰を降り積もらせていたこともあり、国土の約3分の1以上が、火山灰によって覆われていると言われています。火山灰の成分によって特性が異なるため、地域によって呼び名が変わります。例えば、関東平野一体に降灰した関東ロームと言われる地域は、良好な地盤とも言われています。
◆良好な地盤ばかりではなく危ない土壌も
もちろん、全国には良好な地盤ばかりではなく、土砂災害を受けやすい「マサ土」や、雨水の侵食を受けやすいシラスと呼ばれる特殊土壌などもあります。甚大な被害を出した阪神淡路大震災後の2000年に、地盤調査が義務化されたことによって、地盤に関するトラブルは減少傾向にあると言われてますが、100%なくなったわけではありません。
◆軟弱地盤によって起きやすい不同沈下
軟弱地盤などが原因で、不同沈下などが起こると、建物の寿命が短くなったり、耐震性能が著しく損なわれたりする問題が起こるのは言うまでもなく、実は、床の傾きなどは、精神的なストレスとなり、日常生活にも影響が出てくる可能性があります。
◆土地売却時に地盤調査は必要?
不動産の売却、購入には地盤のことがとても重要に関わってきます。家を建てるときは、建て替えでも地盤調査が必要になってくるので、マイホーム建築、購入を考えている人は、地盤に対する意識も高くなってくるかと思います。一方で、売却をする側は義務ではありませんので、調査をする必要はありませんが、土地の信頼度を高めるためにも、今一度ご自身の土地に興味をもってみるのもいいのではないでしょうか。
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