◆換気をしないとどんな影響があるの?
ウイルス感染症の問題もあり、空気の質に対する関心はどんどんと高まっています。換気とは、家の中の空気と、外の空気を入れ換えることで、空気中にある汚染物資を、部屋の中から外へ出したり、薄めたりすることです。空気の清浄のほか、ニオイや湿気の排出、熱の排出、キッチンなどの燃焼ガスの排出があり、正しく換気が行われないと、汚れた空気によって健康に害を与える恐れも出てきます。
◆エアコンをつけていれば大丈夫かな?
エアコンは家の中から吸い込んだ空気を冷たくしたり、温かくしたりして戻しているだけなので、部屋の空気を新鮮なものとして入れ替えているわけではありません。現在の住宅は気密性も高く、汚れた空気が外に出にくい構造になっているため、エアコンによって空気が噴き出していることを勘違いして換気をしないと大変なことになります。
◆では、正しい換気ってどうしたらいいの?
実は、2003 年の建築基準法改正により、すべての建築物で 24 時間換気システムの設置が義務化されているので、改正以降に建築された住宅は、換気システムがあります。常に換気システムを稼働させてゆっくりと家の中の空気を入れ替えていきましょう。基本的には年中動かし続けるものです。
換気システムがなくても、なるべく離れた2 か所の窓や高低差のある窓によって空気の通り道をつくりましょう。換気の目安は、1時間に 10 分よりも 30 分ごとに 5 分の方が効率がよいと言われています。窓がなくても換気扇を利用したり、扇風機を使って空気が外に流れるように工夫してください。
人は、食べ物や飲み物を口にする以上に空気を口にしている割合の方が圧倒的に多いのは言うまでもありません。きれいな空気を保って、いつまでも健康に毎日を過ごせるようにしたいものです。
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